1日5,000円の入院料で十分です。

2020/05/22
有難いことに私は自分や家族の長期の入院経験がありません。でも、近ごろ親の入院で医療費と向き合うことが増えてきました。医療費は安くありません。でも、何とか払える範囲の金額です。日本に「高額療養費」の制度があるおかげです。

入院したり手術したりすると、自己負担が3割で済むとはいえ、医療費はかさみます。高額療養費制度が適用になると健康保険の効く手術や入院治療なら、どんなにかかっても1ヵ月8万数千円程度までです。入院中の食事代を含めて1ヵ月11万円くらいで済みます。

所得や年齢、かかった治療費で計算式は若干違いますが、この制度があるおかげで医療費が何百万円もかかるということはありません。

高額療養費制度は国民生活をバックアップするために医療費の負担を一定額までで抑えるという国の制度です。会社員の人も自営業の人も対象になります。

数年前までは退院後に還付申請をしなければならなかったため、時々制度を知らず、還付を受けられなかった人もいました。

今は、事前に全国健康保険協会の認定証を病院に提出しておけば適用後の額を病院の会計窓口で支払えば済むようになりました。制度の内容を知らなくても生活には困りませんが、次の点は知っておきましょう。生命保険を考えたり、親の入院の際などに役に立つかもしれません。

1.入院中の食事代の他、差額ベッド代などは対象外です。健康保険の効かない治療も対象外です。差額ベッド代は本人が同意しなければかけられないことになっていますが、空きベッドの関係で同意せざるを得ないこともあります。

有名私立大学の付属病院よりも国公立の病院の方が差額ベッド代がかからないベッドが多そうです。貯蓄があまりないなら可能な限り病院を選びましょう。

2.高額療養費のカウントは月初めから月末までです。1ヵ月入院するなら月初めにすることにしましょう。高額療養費の対象になるかどうかは、月初めからの1ヵ月単位になります。

月の半ばに入院して結果的に入院が2ヵ月に渡った場合、前の月と後の月と別々の計算となります。1ヵ月単位で見ると高額療養費の対象にならないということもありますので緊急性のない入院は月初めがお勧めめです。

3.医療保険でのカバーは日額5,000円あればひとまず安心です。1ヵ月丸々入院するとなると、大きな怪我か大病でしょう。人生には何回もあるものではありませんが生命保険会社の医療保険を少しだけかけておくと安心です。

では、どれだけかければよいのでしょうか?考え方に正解はありませんが高額療養費でカバーされた時に自己負担額が幾らになるかという観点から考えてはどうでしょうか?

例えば、入院して払った医療費が高額療養費の対象となり、差額ベッド代なしで1ヵ月11万円で済んだとします。1日あたり負担額は約3,600円です。医療保険でこの金額をカバーできれば貯蓄をそれほど減らさずに済むということです。

後は差額ベッド代や入院中の収入をカバーするために、どれだけ「安心料」をプラスしておくかです。医療保険を1万円でかけるのが標準的になっていますが、5,000円でも最低限の備えにはなると思います。

高額療養費制度もあることですから、貯蓄があまりないうちは保険加入であまり無理しないようにしましょう。