二重所得世帯が富を生み出す力を生み出す

2020/05/25
私には2人の息子がいますが、今後彼ら結婚する場合、息子のお相手の女性には是非ともフルタイムで定年退職まで働いて欲しいと思っています。家計診断を数千件やってきましたが、共働き(二重所得世帯)の力は大きいものだと確信しているからです。

夫の収入だけで30代でも年収が1,000万円以上という家庭はありますが、高収入の仕事に就いている人は、その能力を発揮し続けるために自己投資や交際費などそれなりに経費が掛かります。また、年収が高いと所得税、住民税、社会保険料も相当高く差し引かれます。

二重所得世帯の共働き家庭では夫婦がそれぞれ500万円の収入を得られるなら2人で働けば1,000万円です。税率などの違いにより、この場合は夫婦で1,000万円の収入がある家庭の方が手取りは多くなります。

共働きの女性は忙しくて大変ですが、経済的にはゆとりがある家庭が多いと思います。私の息子達には自分を生かした仕事に就いてもらいたいと思いますが、お嫁さん選びもこの母の希望に沿ってくれるとよいのですが…。

一方、1人の収入だけの家庭は一輪車の状態です。転職、収入ダウンなどで不安定になりがちです。共働きの二輪車なら、多少のガタガタ道でも倒れずに進むことができます。家庭を築くなら是非二輪車で行きましょう。ただし、そのためには夫が働く妻に優しくあることが不可欠です。

二倍の収入を得られるかどうかはあなたの感覚次第です

片働きよりも二重所得世帯の共働きの方が経済的に余裕があることが多いのですが「その割にはお金が貯められない」と嘆くカップルも少なくありません。共働きのカップルと一口に言っても、お金の管理の仕方は様々です。

決めた金額を共有の財布に入れて生活費に充てる家庭、家賃は彼、食費や生活雑貨は彼女というように費目で分けて負担し合うパターンもありますが、大きく2つに分けられます。

1.どちらか1人が2人の収入を合わせて管理してパートナーにお小遣いを渡す一元管理型
2.それぞれが自分の収入からお金を貯めたり、使ったりしていく二元管理型

つまり1人が管理するか、それぞれが管理するか、となります。おそらく貯められるという点では、1番目の一元管理型がパワー大です。お金のセンスの良い方が管理を担当することをお勧めします。

お金のセンスとは、お金に対する関心と理解力、バランス感覚が優れていることです。男性、女性の性別の差は無いと思います。これは、勉強してある程度は磨かれるものですが、半分は持って生まれた部分が大きいと思います。

このブログ記事を読んでいる貴方は、少なくともお金への関心は十分ですので、お金のセンスはあると思います。自分の方がパートナーよりお金のセンスがあると思うなら一元管理
で全部を任してもらいましょう。

信頼されて任された貴方は2人の未来を託されたようなものです。お金を貯めるために真剣にお金の管理を行い、ゆくゆくは勉強して運用にも取り組むべきです。

ところが、この頃多いのは2番目のそれぞれが自分の収入を使ったり、貯めたりしていく二元管理型パターンです。仕事上の女性の友人は皆このタイプです。パートナーの貯蓄額はお
ろか、お金の事は話題にしないので収入額さえ知らないという人もいます。

このスタイルでは収入が全額自分のお小遣い状態なので余裕がある分、趣味の品や旅行、洋服など、好きにお金を使えます。マンションなど高額なものを買おうとして初めてお互いの財力が明らかになったりします。

その際「意外にお金を貯めていた」ということもあれば、逆に「彼(彼女)がお金を貯めてくれているものと思っていた」と口にして相手から呆れられることもあるでしょう。

こうした別々の会計のカップルでは共通の計画を時々確認する習慣が必要です。マンションを購入する、3年後に車を買い換える、定年退職前の50歳までにリタイアするという計画も2人で働けば実現不可能ではありません。

計画を実現するのに必要な金額の目標を設定して、どんな分担でお金を貯めていくか話し合いましょう。ボーナスが出た時がお金を貯めるチャンスです。お互いの貯蓄の達成度を報告
する習慣にするのです。

ただし、お金の話をする際はお互いに心身ともに状態の良い時に限ります。そして、相手のお金の使い方を決して非難しないことも大事なポイントとなります。